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せぼねの治療について

整形外科・脊椎脊髄センター

せぼねの治療について

整形外科は平成16年に整形外科・脊椎脊髄センターと標榜いたしました。
この10年余りの間に来院してくださる脊椎疾患の患者さんは年々増加し、昨年度(令和2年)は331件の脊椎手術を行いました。その内、199件の側弯症手術が行われました。これは全国でも有数の症例数であります。側弯症を中心とした脊柱変形の手術は多数の患者さんが受けられています。

整形外科の分野の中でも脊椎疾患治療を行う医師には非常に多くの経験、訓練が必要です。当科では常勤医6名全員が整形外科医として経験年数10年以上の専門医であり、脊椎疾患のエキスパートです。さらに週に何度もカンファレンスを行い、患者さんの情報を交換し検討しておりますので、乳幼児から高齢の方まで安心して受診していただけると思います。

センターの特記すべき特徴は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった一般的な脊椎疾患のみならず脊柱変形の治療ができることです。脊柱(せぼね)の中には脊髄という大切な神経が入っているため脊柱変形を治療する事は危険で難しく、充分な知識、経験と技術が必要です。
センターでは、脊髄モニタリングやナビゲーションシステムといった最新の手術支援機器を駆使した手術療法から、古くから行われており有効性が立証されている乳幼児側弯症に対するギプス治療まで、多様な患者さんに最も適切な治療を行う事ができます。このようなセンターは国内にも少なく、全国から患者さんにお越しいただいております。

また、そのため年間を通して多くの脊椎外科医が研修に来院しており、本邦においては脊柱変形治療の指導的立場にある施設となっております。もちろん、脊柱変形治療の基礎は一般脊椎疾患治療であるので、頸椎から腰椎まで『せぼね』の事であれば全て総合的に対応可能です。
また、当センターのもう一つの特徴としては、診断から治療まで入念に行っている事です。外来での詳細な診察はもとより、最新鋭のEOSによる全身撮影や血液検査等による併存症の把握は、殊に手術を考慮するような患者さんでは必須であると考えています。

近年は、MRIをはじめとする画像診断技術が進歩しており、入院での脊髄造影検査を省略する施設も多いようですが、当科では可能な限り入院の上脊髄造影を行っております。そこで得られる詳細なデーターをもとに患者さん、ご家族に丁寧に納得できる説明をするように心がけております。
脊椎疾患は手術ばかりが治療法ではありません。治療はあくまでも、安静や薬物、リハビリテーションといった保存療法(手術をしない治療法)が基本です。

当科は手術のみを行う施設ではありません。
我々が患者さんを診療する上で一番重要視しているのは、個々の患者さんの脊柱の形や動き姿勢を観察し、画像所見と照らし合わせて症状を出している原因を考えることです。その上で、手術療法か保存療法の選択を患者さんと相談の上、判断させていただいております。
『せぼね』の疾患でお悩みの方は、名城病院 整形外科・脊椎脊髄センターに是非一度受診してみてください。

側弯症経過外来および成人後側弯症検診

側弯症に対して、当院で外来受診されている患者様ならびに手術を受けられた患者様を定期的に診させて頂く側弯経過外来を創設いたしました。側弯症は主に思春期に発症することが多い疾患です。そのため、発症する時期や手術を行う年齢は若年であり、今後の長い人生を考えますと、長期的に経過を診ていく必要があります。過去に当院で側弯手術を受けられた患者様、装具治療を受けられた方の中で、主治医が転勤または退職されたために受診が途絶えてしまった患者様に、引き続き当院にて安心し経過を診させて頂くために本外来を創設致しました。また、経過観察のみであった患者様におかれましても、現在の脊柱の状態を本外来にて、定期検診させて頂きます。

また、装具治療を終えられた患者様の中で、手術にまでは至らなかったまでも今後の側弯の状態を経過観察することが望ましいと判断される患者様、また経過観察をご希望の患者様もおみえになります。そうした患者様も同様に定期的に成人後の側弯検診を受けて頂けるように当外来をご利用ください。定期的にEOS(低被爆線量X線装置)、MRI、リハビリテーションを受けて頂くことで、現在の側弯に関して、現状の把握と側弯の変化の程度、さらに今後の注意点についての説明や運動療法についてご説明させて頂きます。

定期検診を受けられることは今後の長い人生を考慮しますと重要です。安心して今後も当院にて術後経過や側弯の経過を定期的に診させていただければと考えています。当院は名古屋大学より定期的に整形外科医師が派遣されており、今後も引き続き長期に渡って、患者様への対応を継続して参ります。定期検診をご希望の方は、当院整形外科へ一度ご連絡ください。

側弯経過外来担当医
小原 田内 瀧村 細川 岩沢 竹市


当院における脊椎手術の症例

脊柱後弯症に対する矯正固定術

重度の脊柱後弯による腰痛と胃腸障害に対して、手術を施行

脊椎圧迫骨折に対する椎体形成術

骨折部にセメントを充てんし、腰痛の改善が得られた例

特発性側弯症に対する矯正固定術

手術前
手術後
胸腰椎部の側弯症に対して、インプラントを用いて矯正固定術を施行

最新鋭EOS(イオス)撮像機器

最新鋭EOS(イオス)撮像機器の外観
立ったまま撮像します
EOS(イオス)で撮像された画像
頭から足の先まで一度に撮像できます
3次元画像をつくることもできます
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